起源は、
最近、性に奔放な人たちを題材にした漫画をみていると、
私もなるべくしてなったのだと、
思わざるをえなかった。
家庭環境。
育った場所、帰る場所があるというのは
それだけで人を真っ当にするのだと。
その逆もまたしかり。
始まりは、父の死だったといま考えると思う。
中学二年生のときに、父が病死した。
それなりに反抗期だったりしたけど、仲はよかった。
だからもちろん悲しみもあったが、そのときは現実味がなさすぎて、なんだかよくわからなかった。
涙もあまり流さなかった。
病室へ見舞いに行っても、
なんと声をかけたらいいか考えてしまうような
少し聡い子どもだったようにも思う。
だから、父の死自体が私に与えた衝撃はそこまで大きくなかったと思う。
それよりも、
母が口を聞いてくれないことの方が
わたしには心に残っていた。
大きな声をあげて泣く母。
会話もしない、目もあわない、
余裕のない母。
何の役にもたたない子どもの私。
忌引期間を退屈だと思うような薄情な私。
そして、
励ましよりそう4歳年上の兄。
なんでお兄ちゃんとは話をするのに、と。
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