29歳現役おひとり様。

29年間のあれやこれや

起源は、

最近、性に奔放な人たちを題材にした漫画をみていると、



私もなるべくしてなったのだと、

思わざるをえなかった。






家庭環境。




育った場所、帰る場所があるというのは

それだけで人を真っ当にするのだと。





その逆もまたしかり。







始まりは、父の死だったといま考えると思う。








中学二年生のときに、父が病死した。






それなりに反抗期だったりしたけど、仲はよかった。


だからもちろん悲しみもあったが、そのときは現実味がなさすぎて、なんだかよくわからなかった。




涙もあまり流さなかった。






病室へ見舞いに行っても、

なんと声をかけたらいいか考えてしまうような

少し聡い子どもだったようにも思う。





だから、父の死自体が私に与えた衝撃はそこまで大きくなかったと思う。






それよりも、



母が口を聞いてくれないことの方が

わたしには心に残っていた。






大きな声をあげて泣く母。





会話もしない、目もあわない、

余裕のない母。






何の役にもたたない子どもの私。



忌引期間を退屈だと思うような薄情な私。








そして、


励ましよりそう4歳年上の兄。





なんでお兄ちゃんとは話をするのに、と。