29歳現役おひとり様。

29年間のあれやこれや

なにもかわらないままの私。

もうすぐ、また一つ歳をとるけど、




全く去年と進歩してない自分がもはや笑える。









今年も新しい職場に異動をして、また今年も佐藤くんのときのようにやらかしてしまった。









さすがに、落ち込んでいる。







ただ、佐藤くんのときと違うことを見つけては、やっぱりあの人異質だったんだなと確認したり、





ああ、好きだったんだなと確認したり。











優しい喋り方が好きで、ちえちゃんって、呼ばれるのが好きだった。




たまに2人のときは呼び捨てになったりもしたけど、私は佐藤くんの呼ぶちえちゃんがすごく好きだった。








大きな手で触られるのが好きだった。







ふにふにの肩に腕まくらされるのが好きだった。






いっぱい食べるとこが好きで、一緒にご飯にいくのが好きだった。







くだらないことも、知らないこともたくさん教えてくれるおしゃべりが好きだった。











職場で毎日会ってたし、





ラインも電話もたくさんして、




毎週のようにのみにいって、


泊まったり泊まりにきたりして、






手も繋いだし、体も重ねたし、




何度も愛の言葉を求められたけど、









ああ、そういえば

気付いてしまったけど、







一度も好きとは言われなかったな。












忘れたはずの、ぎゅっとする胸の苦しさを思い出してしまった。









一緒にいた、あの一年のどこかで、




少しでいいから、私のことを好きだとか特別だとか、思っていてくれたらいいのにな。










なんて、考えてしまう私は愚かだろうか。