夏になるたびまた一つ
約5年お付き合いした方とお別れをしたのが、27の夏のことだった。
例によって合わせに合わせた恋愛をしていた。辟易しているところもあったが、長く一緒にいたので、このまま結婚かと思っていたが踏み切れない自分もいた。
かといって別れる理由もなくダラダラ続けていた私にとって、彼の浮気が発覚したのは正直なところ有り難かった。
長年の付き合いをものともせず、さっくりきっぱり終わりを告げ、その選択を後悔することは一度もなかった。
その一ヶ月後には、次の彼と遊んだりなんだりが始まっていた。そしていつの間にか付き合っていた。らしい。
なんだかよくわからない付き合いだったが、作り物でない付き合いは楽だった。
ただ、楽なのはそこまで興味も欲も彼にないからだと気付いてしまい、もう止めようと行動したのが28の夏のことだった。
こう考えると、毎年夏に近づくたびに一つ恋が終わっている。29の初夏に終わった恋の相手と知り合ったのは、一年前の4月のことだった。
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